追憶 ~銀河線廃止から10年

2006年4月20日、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が廃止になって今日で10年を迎えました。北海道新幹線が開業してもうすぐ一ヶ月経ちますが、鉄路が消えて10年経つ地域はやはり過疎化が進んでいるようです。バス転換をしても池田と北見を乗り通す人はほとんどいないし、旅人が地域を通らなくなっています。そして地元住民のほとんどが自家用車に頼らざるを得ない状況。沿線の町長は「十勝とオホーツクの人的交流も希薄になり、あらためて鉄路はかけがえのない財産だったと痛感した」と語っています。

沿線に人口が少ないから廃止やむなし、という理論はある意味正しいかと思いますが、鉄路が無くなって10年が過ぎ、その存在に改めて気づいても遅いのですが、確かに有効な手立ては無かったのも事実。現在各地の第三セクター鉄道には我が地域の鉄道を守ろうとする応援団やサポーターが多く結成され、SNSなどで発信しながら人を集め、支援している動きが活発化しています。しかし当時はSNSは無く、個人が作ったホームページなどで発信するのが精いっぱい。そして元々人口が少ない北海道の地方都市では応援団やサポーターなんて存在すらしなかった。

たらればをいまさら言ってもしょうがないですが、もしも銀河線の高速化が実現して札幌と北見・網走をスーパー型特急で結ばれていたら、道東は今ほどひどい状況には陥らなかったのかな?まあ専門家ではないので根拠はありませんが、線路跡と並行して高速道路が建設されているのを見ると、鉄路も残して地域活性化できなかったのか、やりきれない気持ちでいっぱいです。

160420-1

Nikon D70s / AF-S NIKKOR 18-70mm F/3.5-4.5G
北海道ちほく高原鉄道 高島駅にて

160420-2

Nikon D70s / AF-S NIKKOR 18-70mm F/3.5-4.5G
北海道ちほく高原鉄道 陸別駅にて

この写真は廃止の翌日。多くの車両が陸別駅に集結しました。現在この車両たちや鉄道施設を使って、現在保存鉄道「りくべつ鉄道」としてオープン。実際の車両で長い距離を体験運転できるのが特徴です。一昨年取材で訪問しましたが、久しぶりに動く銀河線の車両に会えて感無量でした。

銀河線廃線後、一昨年には江差線木古内~江差間が廃止され、北海道新幹線開業に伴う経営分離で、五稜郭~木古内は「道南いさりび鉄道」へ移管。そして今年12月4日には留萌本線末端区間留萌~増毛間の廃止が予定されています。北海道の地方ローカル線の現状は予想以上に厳しいものがありますが、何とか知恵を絞って地域のために鉄路を残してほしいと願ってやみません。

なお、当ブログの前身「archives」にて銀河線を特集したカテゴリー [銀河線の旅路]も公開しているので、ぜひご覧ください。
関連記事
[ 2016/04/20 23:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する