北海道新幹線開業から半年経過

北海道新幹線が開業して今日で半年が経ちました。平均乗車率が39%という報道がありましたが、まあ順調に利用客が伸びていると言っていいでしょうね。札幌駅のホーム位置問題や青函トンネルでの貨物列車との共存、整備新幹線区間の最高時速制限による時間短縮など、今後札幌延伸時まで課せられた問題はまだまだ多いですが、長い目で見守っていきたいですね。

開業後、何度となく東京駅へ行って北海道新幹線H5系を撮影していますが、お気に入りの時間帯が「はやぶさ10号」入線から折り返し「はやぶさ17号」出発の時。その一連の中から数枚をご紹介します(※いずれもNikon D5で撮影。jpegリサイズのみ)。

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「はやぶさ10号」は東京駅21番線に11;04に到着。その4分前には同番線に「やまびこ・つばさ135号」が発車しているので、相変わらず東北・上越・北陸新幹線の東京駅の忙しなさが伺えます。ちなみにこの写真は反対側の22番線より焦点距離400mmの望遠レンズで撮影。順光でこうしたS字カーブを描くシーンを簡単に撮れるのは東京駅だけでしょうか。

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東京駅にやってくるH5系は全て秋田新幹線E6系が連結されています。私はよくあえてH5系の存在感を出すためにE6系はフレームアウトします。あの車両の鮮やかな赤色はとても目立ちますからね。そして色の質感を出すためにあえて露出をアンダー目(暗め)に撮ります。露出がオートだとここまで引き締まった色では撮れません。ちなみに東京駅の一号車より車端部は停止位置表記のポールがいっぱい立っている関係であまり撮りには出向きません。
また22番線にはE4系回送列車が11;16まで停車しています。この列車は8両編成なので、H5系+E6系の併結部分は撮ることができますが、この列車が出発した4分後にはE7系「かがやき506号」が入線しますが、こちらは12両編成のためH5系が完全に見えなくなってしまいます。対向列車がいない状態でホームの反対側からH5系を撮れる時間はわずか4分しかありません!

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そして少し上の寄りに移動して、新青森行となって出発する「はやぶさ17号」を焦点距離24mmの広角レンズで撮影。ここでも露出ワークには気を付けて、アンダー目に撮影します。ちなみにこの列車が出発した4分後にE5系「やまびこ130号」もやってくるので、同じ場所で違う帯色の車両を撮ることができます。
[ 2016/09/26 22:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

JR北海道 存廃議論を提案へ

今春の北海道新幹線開業に沸いたのとは裏腹に、地方路線の収益の厳しさが露わになったJR北海道。私が学生時代経験した深名線廃止から約20年経過し、一昨年5月の江差線木古内~江差の路線廃止に始まり、今年12月には留萌本線留萌~増毛間が廃止へ。その後JR北海道から「持続可能な交通体系のあり方」について発表があり、輸送密度の低い路線について自治体と協議してバス転換もしくは上下分離方式を提案したいということになりました。先日石勝線(夕張支線)新夕張~夕張間の廃止が自治体の意向もあって廃止が決定したのは記憶に新しいところ。そしてついに輸送密度500人未満7線区の存廃議論を提案することが明らかになりました。

2016年度決算で輸送密度500人キロ未満の線区は以下の9つです。右の数字は1日1キロあたり輸送密度です。

留萌本線 留萌~増毛…67
札沼線 北海道医療大学~新十津川…79
石勝線 新夕張~夕張…118
根室本線 富良野~新得…152
留萌本線 深川~留萌…183
宗谷本線 名寄~稚内…403
根室本線 釧路~根室…449
根室本線 滝川~富良野…488

広大な北海道の路線の中でいわゆる本線がここまで多いとは数字を見せられると驚きを隠せません。あくまで個人的見解ですが、距離は短くでバスも並行に運行されている夕張支線、廃止が決まった留萌本線末端区間含む全線、そして今冬から一日一往復に減便させられた札沼線浦臼~新十津川を含む非電化区間の廃止は致し方ないかと思いますが、何とか宗谷・根室本線の廃止だけは何としても避けてもらいたいのが本音です。
確かに沿線には人口が希薄で鉄道利用を促進するといっても限界があります。それでも沿線自治体が何とか知恵を絞って鉄路維持に向けて動いてほしいと思います。もう深名線の廃止の時のような辛さは味わいたくありません!

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発着本数が朝の一往復にまで減らされてしまった札沼線の終点新十津川駅。駅前では保育園児が旅人を出迎え、歓迎してくれる光景が注目されています。

Nikon D4 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
札沼線 新十津川駅にて

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こちらは災害のため長期運休中の日高本線。今のところ苫小牧~鵡川のみ列車が運行され、それ以遠はバス代行。今年北海道を襲った台風でまたも路盤が崩れ状況がさらに悪化。青い車体がサラブレッドの牧草地を再び走る光景が見られるのだろうか?

Nikon D4 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
日高本線 荻伏~絵笛にて

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かつては石炭の産地として蒸気機関車が多くの石炭ホッパ車を携えて行き来した夕張線。石炭列車が無くなった後、開業した石勝線に編入、改称された影響で今もかろうじて路線は存続していましたが、輸送密度は年々悪化。DMVが活躍しそうな路線だっただけに廃止決定は本当に残念。

Nikon D4 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
石勝線 新夕張~沼ノ沢にて

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沿線住民より多いと言われるエゾシカが線路わきに群がる光景はもはや日常。列車との衝突事故が絶えず、対策に頭を悩ましているそうです。根室にしても稚内にしても国土形成上廃止は絶対避けてもらいたいです。

Nikon D4 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
根室本線 別当賀~落石にて

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2016年12月4日で廃止されることになった、映画「駅 STATION」の舞台留萌本線増毛駅。今回廃止されることになった留萌~増毛間もまた並行のバスもあり普段の乗客はほぼいなく、加えて雪崩が発生しやすく、近年は積雪期で少しでも暖気が来ると運休し、そのまま雪解け時まで放置されるという区間。実は私もJR北海道現行路線で一番最後まで未乗だったのが同区間。あまり思い入れは無いとはいえ、鉄路の廃止は正直寂しい。

Nikon D4 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
留萌本線 増毛駅にて
[ 2016/08/30 23:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

ぐるたび 会津旅編 ~7.31追記~

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鉄道タレントとして活動する古谷あつみさんが、鉄道ライター土屋武之さんと鉄道カメラマンを指南役に、鉄道の旅の魅力をお伝えする『ぐるたび』というサイトの「鉄道旅行のススメ」が今春より連載開始。今回の会津編ではそのカメラマン役を私が担うことになり、新緑の5月に三人で取材してきました。
今回アップされた記事はvol.5磐越西線。これに引き続いてvol.6も続編で今月末ごろアップされる予定です。今回はお二方の壮絶なバトルに思いっきり巻き込まれ、トホホぶりを発揮する残念なカメラマン役で出演しています(笑)。

「乗って、撮って楽しいスイーツ列車&SL列車!磐越西線の旅!/古谷あつみの鉄道旅Vol.5」
http://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_1161/

~7.31追記~

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本日会津シリーズの後編がアップされました。vol.6では会津鉄道へ!「衣斐カメラマンの駅撮り講座!」というコーナーで駅での写真撮影指導なんぞやっております(笑)。

「珍列車「会津浪漫号」とネコ駅長に会える会津鉄道の旅!/古谷あつみの鉄道旅 Vol.6」
http://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_1162/
[ 2016/07/31 23:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

さようなら 湘南モノレール500形

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長らく湘南モノレールの顔として親しまれてきた500形がついに引退するとのことで、地元路線として最後の勇姿を記録してきました。実は引退が表明されたことを知らず、たまたま江ノ電へ撮影に行く際に乗車したとき、500形にさようならヘッドマークが掲げられ、駅のポスターに掲示されてあるのを見て初めて引退することを知った次第。アジサイが見頃だったこともあって久しぶりに沿線で撮影してました。
今回はその最終日の様子をお届けします。まずこの写真は大船駅に最後の入線をする500形を車端部付近から狙いました。400mmに×1.5クロップでこのような絵が撮れました。

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折り返し湘南深沢行きでは引退セレモニーが催され、湘南モノレール社長あいさつでは500形をカットモデルにして車庫で保存することを表明。それまで300形、400形は保存してこなかったので、これはうれしいです。そして一日駅長を務めた子供たちが最後の乗務をする運転士、車掌へ花束贈呈が行われ、そのまま記念撮影へ。すみません、いつものように立ち位置とかを仕切らせてもらいました(笑)。

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湘南深沢駅で乗客を降ろし、車庫へ引き上げる500形を大勢の鉄道ファンが見送りました。正直ここまで多くの方が来るとは思わず、意外と人気だったんだな、と改めて感じました。
[ 2016/06/26 21:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

新幹線コンプリートブック

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JTBパブリッシング様から本日発売された「新幹線コンプリートブック」。その表紙を私のH5系写真で飾らせていただくことができました。まだ献本が届いていなく、軽く書店で確認した程度ですが、新幹線の元祖0系から最新形式H5系までの形式紹介をはじめ、九州~山陽~東海道~東北~北海道新幹線と乗り継いだ同乗ルポまであって一冊の本で何回も楽しむことができます。
この写真は試運転時に東京都北区にある「北とぴあ」より撮影。営業運転を開始してから仙台寄りには全て秋田新幹線E6系が連結されるので、東京で下りH5系が先頭で撮れるのは何気に貴重な一枚だったりします。無謀にも低速シャッターで勝負した甲斐がありました…(笑)。

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[ 2016/05/30 22:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

追憶 ~銀河線廃止から10年

2006年4月20日、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が廃止になって今日で10年を迎えました。北海道新幹線が開業してもうすぐ一ヶ月経ちますが、鉄路が消えて10年経つ地域はやはり過疎化が進んでいるようです。バス転換をしても池田と北見を乗り通す人はほとんどいないし、旅人が地域を通らなくなっています。そして地元住民のほとんどが自家用車に頼らざるを得ない状況。沿線の町長は「十勝とオホーツクの人的交流も希薄になり、あらためて鉄路はかけがえのない財産だったと痛感した」と語っています。

沿線に人口が少ないから廃止やむなし、という理論はある意味正しいかと思いますが、鉄路が無くなって10年が過ぎ、その存在に改めて気づいても遅いのですが、確かに有効な手立ては無かったのも事実。現在各地の第三セクター鉄道には我が地域の鉄道を守ろうとする応援団やサポーターが多く結成され、SNSなどで発信しながら人を集め、支援している動きが活発化しています。しかし当時はSNSは無く、個人が作ったホームページなどで発信するのが精いっぱい。そして元々人口が少ない北海道の地方都市では応援団やサポーターなんて存在すらしなかった。

たらればをいまさら言ってもしょうがないですが、もしも銀河線の高速化が実現して札幌と北見・網走をスーパー型特急で結ばれていたら、道東は今ほどひどい状況には陥らなかったのかな?まあ専門家ではないので根拠はありませんが、線路跡と並行して高速道路が建設されているのを見ると、鉄路も残して地域活性化できなかったのか、やりきれない気持ちでいっぱいです。

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Nikon D70s / AF-S NIKKOR 18-70mm F/3.5-4.5G
北海道ちほく高原鉄道 高島駅にて

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Nikon D70s / AF-S NIKKOR 18-70mm F/3.5-4.5G
北海道ちほく高原鉄道 陸別駅にて

この写真は廃止の翌日。多くの車両が陸別駅に集結しました。現在この車両たちや鉄道施設を使って、現在保存鉄道「りくべつ鉄道」としてオープン。実際の車両で長い距離を体験運転できるのが特徴です。一昨年取材で訪問しましたが、久しぶりに動く銀河線の車両に会えて感無量でした。

銀河線廃線後、一昨年には江差線木古内~江差間が廃止され、北海道新幹線開業に伴う経営分離で、五稜郭~木古内は「道南いさりび鉄道」へ移管。そして今年12月4日には留萌本線末端区間留萌~増毛間の廃止が予定されています。北海道の地方ローカル線の現状は予想以上に厳しいものがありますが、何とか知恵を絞って地域のために鉄路を残してほしいと願ってやみません。

なお、当ブログの前身「archives」にて銀河線を特集したカテゴリー [銀河線の旅路]も公開しているので、ぜひご覧ください。
[ 2016/04/20 23:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

新著「新幹線はすごい」写真掲載

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以前よりお世話になっている鉄道写真家斉木実さんの新著「新幹線はすごい」(ベスト新書)が発売されました。斉木さんならではの視点で新幹線について面白く書かれていて、独特の写真も健在。読み応えのある一冊です。
その中の第一章「北海道新幹線の全貌」というコーナーで私が撮影した北海道新幹線H5系の写真が5点使わせてもらいました。編集プロダクションの担当者の方の話によると、最初は北海道新幹線の写真が開業前のためほとんど無く、JR北海道から画像を借りて掲載しようと思っていたそうですが、斉木さんの推薦で私の写真と差し替え。すると内容が濃くなってとても良くなった、とおっしゃっていただいたそうです。
ぜひ手に取ってご覧いただけたらと思います。
[ 2016/04/11 22:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)