留萌本線区間廃止 カウントダウン!

12月になり、留萌本線留萌~増毛間のカウントダウンが始まりました。いよいよ今度の日曜日が最終運行です。でも明日は暴風雪予報ですでに始発から運転見合わせだとか。本当に最後まで自然災害に悩まされた区間でした。

実は廃止日前日は横浜で夜遅くまで仕事のため、当初は行くのを断念していました。今秋の渡道した際も時間を作って無理やり行って一応のお別れをしたた感じでしたが、もちろん消化不良。かといって十分満足に撮れていない路線で今更ああ撮りたい、こう撮りたいなんて不可能。悔しいけど私の道内在住の仲間たちが素晴らしい作品をたくさん残してくれたので…。

しかしいろいろ考えたけど、やはり最終日は現地へ行くことにしました(当日一番の飛行機)。恐らくこれから始まるであろう、JR北海道路線大粛清の始まり。今回の廃止はその一つのポイントかと思います。どういう訳か深名線や江差線の廃止の時より悔しい気持ちがあまり湧きません。
ひょっとしたらもう後戻りができないのか、いや奇跡の大逆転はあるのか。今回の部分廃止を、他の路線を抱え込む沿線自治体はどのように考え、受け止めているのか。いろいろ探ってみたいです。

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Nikon D70s / AF-S NIKKOR DX 18-70mm f/3.5-4.5G ED
留萌本線 瀬越礼受にて

この写真はSL「すずらん号」が増毛駅まで入線した時のカット。2006年6月に撮影しています。学生時代から赤字ローカル線の切り捨て問題は付きまとってはいたけど、深名線廃止後は基本的には路線廃止はこれ以上ないだろうと思っていました。まさかこの写真を撮影した10年後に廃線を迎えることになるとは正直夢にも思いませんでした。

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Nikon D4 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
留萌本線 箸別~増毛にて

この写真は2014年、網走での長期仕事を終えて札幌へ普通列車で戻る途中に留萌本線に立ち寄って増毛駅まで乗車。Exifデータによると撮影時間は3月11日14;44。東日本大震災から三年経った時でした。車窓から海に向かって黙とうした記憶は今も残っています。

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Nikon D4 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
留萌本線 増毛駅にて

そして列車は増毛駅にて折り返し準備中。乗客もまばらながら青春18きっぷを使用した旅行者でそれなりに座席は埋まっていました。駅前はちょっとした雪山が出来ていたので軽く見下ろす感じに、そして後方の灯台も上手く入れて実は工夫した写真。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
留萌本線 箸別~増毛にて

そして今年10月に訪問して海をバックに簡単に撮影できる箸別の跨線橋。2006年6月訪問時にも同じようにここで撮影していましたがここからの光景はほとんど変わらずでした。ただ、あと少しでここで列車が走る光景は永遠に見ることができなくなります。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
留萌本線 阿分舎熊にて

最後は、信砂のトンネル上にある丘より阿分の駅を望む、冬場は荒々しい日本海の波風を受ける絶景俯瞰ポイント。恐らく最終日は雪に覆われていることでしょう。
ちなみにこの時、ここでは撮影者が捨てていったであろうコンビニ弁当のゴミが散乱。あまりにもひどいので片づけましたが、食べた弁当の箱なんてビニール袋に入れて車に積んで持ち帰れば済むでしょう?何でそんなことすら出来ないのだろう、と目を疑うような光景に心底がっかりしました。路線廃止日はその焦りからか周りが見えなくなる傾向が多いので、自戒も含めて節度ある行動を心掛けたいですね。

[ 2016/12/01 22:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

北海道から四国へ

北海道から帰って間もなく、今度は四国へ。もっとも、今回は取材や仕事ではなく叔母のいる高知へ所用があったため出かけてきました。今回は往復とも寝台特急「サンライズ瀬戸」のノビノビ座席で経費削減(笑)。しかも土讃線直通の琴平行きだったので終点までのんびりと過ごすことができました。もちろん高松駅にも立ち寄って長時間停車するので駅構内の「連絡船うどん」を食べるのはデフォルト!
そしてちょうど良く「絶景!土讃線 秘境トロッコ号」も運転されていたので琴平駅で「サンライズ瀬戸」から乗り継ぎ(ホントは終点の大歩危駅まで乗りたかったけど時間の都合で阿波池田で特急「南風」に乗り換え)。途中スイッチバックの坪尻駅では上り特急列車と交換するためここでも長時間停車。来春より新しい観光特急に置き換わるトロッコ列車は今秋で引退するので、皆さんお名残乗車を楽しんでいました。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
土讃線 坪尻駅にて

高知では時間が空いた時にとさでん交通を撮り歩き。伊野線のタブレット交換など狙いましたが、旧土佐電気鉄道時代からのオリジナル600形にもとさでん交通のステッカーが貼られたりと、徐々にではありますがいろいろ変わっていました。近い将来このオリジナル塗装も消えてしまうのでしょうか?

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
とさでん交通伊野線 八代信号場にて

そして高知を発って高松に向かうのに、わざわざ琴平駅で下車して高松琴平電気鉄道に乗り換え。ちょうど10月末だったのでマスコットキャラクターのことちゃんもハロウィーン仕様でお出迎え。こうした小さなオプションでもなかなか楽しませてくれます。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
高松琴平電気鉄道琴平線 琴電琴平駅にて
[ 2016/11/15 20:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

北海道秋紀行 vol.3

道内滞在最終日は再び夕張へ。朝は本当に天気が良く、強烈な光を受けた紅葉が一段と輝いていました。列車の走っていない時間帯は夕張の旧産炭地で取材。そしてお昼の列車は清水沢にて俯瞰撮影。このSカーブ、初日に来たときは真っ白な雪景色でしたが、さすがに根雪にはならずに紅葉だけの秋らしい景色。列車が来る前から曇天になってしまいましたが、逆に影が出ないのでフラットな絵に仕上げることができました。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
石勝線 清水沢~鹿ノ谷にて

そして夕張を後にして、道東道で占冠へ、そして南富良野町へ移動。だんだんと天気は下り坂になり、根室本線東鹿越駅に着いた時は雷雨に見舞われました。ホントは金山湖付近で狙おうかと思っていましたが仕方なく駅で列車を待ちました。先日の台風の影響で東鹿越駅から新得駅までが不通となってしまい、ここから先はバス代行。富良野からの回送列車が到着すると、落合駅からの代行バスも到着。三名の乗客が乗り換えていきました。この代行バスは狩勝峠を越えて新得駅まで行かず、現時点で公共交通機関を使って空知と十勝の往来が不可能となっております。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
根室本線 東鹿越駅にて

隣の幾寅駅は高倉健主演の映画「鉄道員」のロケ地として有名。ここでスナップ撮影をしていると地元新聞記者からインタビューを受けました。実はここに来る以前にJR北海道が単独では維持することが困難な線区について新聞が報道。その中で札沼線北海道医療大学~新十津川、留萌本線全線、そして根室本線富良野~新得が路線廃止・バス転換の意向と出ていました。南富良野町は台風による水害で甚大な被害を受けて復興を始めたばかりなのに廃線は寝耳に水だ、と町は記者に言っていたそうです。私もその三線区の中でもここ富良野~新得間は空知と十勝を結ぶ大事な路線であり狩勝峠もあってバスの運行は困難だから鉄路は必要だと記者に訴えておきました。
しかし、幾寅駅から落合駅に向かう途中の根室本線の線路は台風の被害から復興する気配は見せていません。流木は線路の上に乗っかったまま、土砂も線路を覆ったまま。奇しくも雨が降っていたので泥がさらに汚く見えます。本当にこの区間は復活してくれるのか、はたまたこれを機に一気に廃線へと加速していってしまうのか。推移を見守ることしかできない歯がゆさを感じながら北海道の旅を終えました。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
根室本線 落合駅にて
[ 2016/11/03 21:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

北海道秋紀行 vol.2

岩見沢の友人宅に泊めてもらい、二日目は札沼線へ。岩見沢から石狩月形は車で30分程度で往来できるのでちょうど良かったです。早朝6時過ぎにやって来る回送列車は二両編成。その後石狩当別駅で切り離されて浦臼行き、そして新十津川行きになります。今年のダイヤ改正で札沼線浦臼~新十津川間が午前中の一日一往復になってしまい、「日本一早い最終列車」となってしまいました。新十津川駅での園児たちによる歓迎は変わらずでしたが、いつ廃線になってもおかしくない状況なのには変わりません。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
札沼線 豊ヶ岡駅にて

そして札沼線の後はそのまま留萌本線へ行けばほど近かったのに(それでも結構な距離…)、どうしても撮りたい構図のためにわざわざ札幌へ行くことに。それは苗穂駅跨線橋での特急「オホーツク」と特急「サロベツ」の並び。一見大したことはありませんが、今年になって「サロベツ」の札幌方にスラントノーズの0番台が入るようになり、「オホーツク」との並びが注目されていました。しかし苗穂駅の橋上駅舎工事に伴い、この跨線橋もいつ閉鎖されるかわからないので、高速道路を使って苗穂へ。
跨線橋にたどり着き、様子を見るとちょっとおかしい。稚内に向けてスタンバイしている「サロベツ」になぜか札幌方先頭車両には「旭山動物園号」のホッキョクグマの絵柄。そして網走からやって来た「オホーツク」の旭川方先頭車両には同じく「旭山動物園号」のキリンの絵柄。普段は一緒に組んでいる編成がこうして他の特急同士で見つめあう光景に遭遇。何とも言えない不思議な光景でした。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
函館本線 苗穂駅にて

この並びを撮った後は再び道央道~留萌道を経由して留萌本線へ。12月4日限りで廃線となってしまう留萌~増毛間は実は今まであまり撮ったことはなく、今更感が強かったのですが、ともかく記録はしようと思い沿線へ。ただでさえ運行本数が少ない上に撮影ポイントがあまりわからない中、とりあえず箸別の跨線橋などで手堅く抑えましたが、友人たちの素晴らしい写真を見ると今まで撮ってこなかったことを改めて後悔。廃線までのカウントダウンがもうそこまで来ている中、どうしても焦りだけが募ってしまいます。この区間には縁がなかったと自分に言い聞かせるしかありません…。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
留萌本線 留萌~瀬越にて
[ 2016/11/02 21:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

北海道秋紀行 vol.1

本業が多忙になる10月、紅葉が真っ盛りの北海道へなかなか行けませんでした。しかし夕張で取材案件が発生し、うまい具合に今年はポッカリと数日空いたので、飛行機とレンタカーという強行スケジュールで渡道してきました(ホントは北海道新幹線で往来したかったのですが時間の関係で断念…)。三日間変えた北海道秋紀行をそれぞれの日に分けて、簡単ではありますがつづりたいと思います。

新千歳空港でレンタカーを借りてまずは石勝線沿線へ。途中滝ノ上駅に立ち寄ると線路の道床に雪が見え、新夕張駅付近に進むと雪雲が見え、そして沼ノ沢駅付近に来るとついに雪がちらついてきました。まだ10月なのに、という思いはありましたが、まあ北海道ではいつ降ってもおかしくない状況。雪もすぐ止むだろうと思っていましたが止む気配はなく、だんだん紅葉の木々が白くなる始末。その時撮れた写真がこちら。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
石勝線 清水沢~鹿ノ谷にて

まだ葉が残る紅葉の中の雪景色って狙って撮れるものではないので、とても貴重な絵を撮ることができました。この列車の撮影後、結構雪が強く降って少々焦りました。そしてそのままこの列車と新夕張駅で接続する石勝線臨時特急を撮影するために国道274号線を走って楓信号場へ。夏の台風の影響で新得駅付近の鉄橋が流されて現在札幌~トマム間で「臨時特急」として運転。普段は特急&貨物街道のはずが一日三往復しか列車がやって来ない閑散ローカル線と化していました…。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
石勝線 楓信号場にて

その後夕張の取材先へと向かいましたが、そのついでに旧大夕張鉄道南大夕張駅へも立ち寄りました。折からの降雪の影響でまさか冬眠(雪囲い)する前のキ100などの保存車両を雪景色で見れるとは思いもしませんでした。やはり雪がついた除雪車は絵になりますね。とても貴重な光景でした。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
大夕張鉄道 南大夕張駅
[ 2016/11/01 21:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

フレーム切手「京急電鉄 1000形」写真提供

日本郵便からフレーム切手シリーズとして様々な商品が売り出されていますが、この度鉄道の名車シリーズとして京浜急行1000形をモチーフにしたセットが本日より神奈川県を中心に発売が開始されましたが、その写真を全てではありませんが提供させていただきました。

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大きく扱われた写真は京急大師線で撮影した1000形引退直前のもの。この頃は大手私鉄の取材がらみで多くの路線を撮影していましたが、車両中心ということもあって、当時「根岸線グラフィティ」でも使用していたNikon D300で撮影しました。

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そしてケースの裏表紙のタテ写真は営業運転を終えた翌日に新町から文庫へ回送するシーンが採用されました。実はこれらの写真は以前の「archives」にアップしていたものですが、制作会社やデザイナーから好評だったこともあり、これらが使われました。

さて、こちらの販売箇所ですが、基本的には神奈川県内および東京都の一部の郵便局で販売するそうですが、明日明後日10/8~10/9での日比谷公園内の鉄道フェスティバルに臨時出張所を設けるので、そちらでも手に入るそうです。しかもフレームセットにはNゲージ車両が二両も付くほどの豪華版!イベント会場へ行かれる方はぜひ手にとってご覧ください。

詳細はこちら。
http://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2016/00_honsha/1004_02.html
[ 2016/10/07 21:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

三江線、ついに廃止へ!

廃止が取り沙汰されていたJR西日本三江線。ついに本日国土交通省に鉄道事業廃止届けを提出、2018年3月末での廃止が決まってしまいました。本州で100kmを超える路線の廃止は初めてのことだそうです。
山陽と山陰のいわゆる陰陽連絡線として建設され、当初は三江北線、三江南線として開業後、口羽~浜原間の開通をもって三江線として全通。しかし全通後は一本も優等列車が走ることはなく、沿線の人口は減る一方。特に島根県の人口減は深刻な問題だそうです。

つい先日、私は初めて三江線を訪れる機会があり、乗ることができましたが、まず驚いたのは特急が停まる山陰本線江津駅前でさえコンビニはおろか食料を調達するお店が皆無、しかもあろうことか駅前を拠点とするタクシー会社が倒産した直後という状況。愚直なまでに江の川に沿って進む線路は速度制限が30km/hとなる箇所が多く、スピードアップによる時間短縮なんてまったく望めませんし、合理化で保線区員が減らされているのか、線路脇の木々が車両によく引っかかり、窓ガラスが割れるんじゃないかとヒヤヒヤしたほど。時間があって粕淵駅から浜原駅まで歩きましたが、町は閑散としていて歩いている人を見つけるのが困難なほど。
廃止やむなし、と誰もが思う光景でした。沿線人口が減る中での鉄道維持は三江線に限らず中国山地のローカル線全体の問題にも感じます。いろいろ考えさせられる三江線の旅でした。

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江津駅から浜原行きに乗って粕淵駅で下車。商工会の方々がここで会議があったそうで多くの方が私と一緒に下車していきました。島根県邑智郡美郷町という街を雨の中散策。廃墟も多かったけど、趣のある建物もけっこう残っていたのでスナップ写真を撮りながら歩くのにはとても良かったです。

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車窓風景のほとんどは江の川に沿います。驚くことに三江線は江の川自体を渡る機会は少なく、山の縁を線路が敷かれ、川沿いに進みます。線路わきの木々の枝が伸びて車体に当たることが何度もあります。そして制限箇所がいくつもあり、列車は徐行しなければならないので所要時間はおのずと伸びてしまいます。でもスピードは端から求めていないようです。

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ただでさえ運行本数が少ない三江線の中でもその半分が通過してしまう長谷駅。運転手にお願いして駅舎(待合室)をホームから撮らせてもらいました。ホームの先端には使われていない、朽ちたホームもまだ残っているけど、恐らく廃線になるまで放置状態でしょうね。
[ 2016/10/01 20:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)